すずの去る冬の日
すず。
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2009年1月9日。

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2013年1月28日。
カメラを向けるとしょぼーい表情になるのが、困りもの。

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2011年9月6日。
寒がりで寂しがりや。いつも、誰かにひっついていたい。
(右のユキ姐さんは、アレルギーで目の周りがちょっと赤い)

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2008年12月10日。
超ラテン気質。

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2009年1月4日。

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2013年5月10日。

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2013年5月4日。
ピンボケだけど、すずらしい表情といったらこれ。

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2015年2月8日。

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2015年2月8日。
毎年、寒くなると体調を崩すように。
抗生物質がよく効いたのは、このときが最後になりました。
カメラを向けている間、すずがご機嫌だったので嬉しかったです。



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2016年10月19日。
ホームセンターで買い集めたa/dは、途中でラベルデザインが変わりました。

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2016年12月15日。
庭に一輪だけ咲いていた「芳純」を、トゲを落として供えてみました。
(人間だとバラはタブーですけどね)

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2016年12月20日。
動物病院からお花をいただきました。



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2006年7月12日。
この子を「捕獲」したときの、うすい皮膚とあたたかく元気な身体の感触を、いまでも忘れられません。



夏、家の周囲の鉢植えに毎日水やりをしなくてはならないのですが
秋になってまとまった雨が降るようになり、ようやくその苦労から解放されたかな。
というところで、すずの食欲がぱたりとなくなりました。
9月下旬に入ったあたりだったと思います。
その週末に動物病院に行き、両顎に腫れが認められました。
「いわゆる“がま腫”と言われます」。との事。
輸液と栄養剤? の注射を打ってもらい
「これで帰ったら食欲が出ると思いますよ。元気が出すぎてしまうかも。」
と言われて帰ってきました。
が、すずは元気をなくす一方で、全く食べようとしません。
やむなく強制給餌をはじめました。

最初のうちはがんばって食べてくれました。
膵炎を起こし、脱水して3kgを切ったすずの体重は、一気に3.7kgまで増えました。
すずがフードを飲み込むたび、私の方が口をパクリと開ける癖がついて
その度笑いながら、明日には大好きなドライフードを口にしてくれると信じていました。
しかし、ドライフードの山が崩れる事は1度もなかったです。
徐々に食べられる量が減り、給餌の時間がかかるようになり、口を開けてくれなくなりました。
じりじりと焦る気持ちで、すずの歯の隙間からフードを詰め込んで、少しでも食べてくれないかと
怒ったり、泣いたり、諭したり、ぼやいたりしながら、与え続けました。

12月4日、動物病院で、右顎にしこりができていることを指摘されました。
「先週診たときは、これはなかった」。
私も、右顎が最近急に硬くなったと感じていました。

12月10日に転院し、すずはこれまでの治療で初めてレントゲンを撮りました。
頭部右側は全体が腫れ上がり、右顎のあたりがぼやけています。
骨が形を成していない状態のように見えました。
獣医師「腫瘍の可能性が高い」。
「骨肉腫か、骨髄腫であれば、急速に大きくなります。
そしていま既に相当な痛みを感じていると思います。
もう、強制給餌はやめていいです。ほんにんにとっては苦痛でしかありません」。
私は「それしかないんですね」。
としか、答えられませんでした。
(ちなみに病理検査は行なっていません)
獣医師は、せめて、苦痛を和らげるためにと、輸液のセットを用意してくれました。
輸液は初めてでしたが、強制給餌の長いこと、辛いことと比べると、あっけなく終わります。


12月14日、輸液を済ませ、私は疲れて体育すわりでうとうとし
すずをお腹の上に乗っけて、その場で横になってしまいました。
痩せたすずを重く感じる事はなく、暖かく心地よかったです。
しかし畳の上のため腰が痛く、だいぶ我慢しましたが、すずをそっとおろして横向きに。
すずは、私の腕に頭を乗せて、しばらくこんこんと眠っていました。
気がつくと、すずがトイレの前の冷たいマットにうずくまっていたので、
こたつの中に置いた猫ベッドにすずを入れ、部屋を去りました。
妙にほっとした時間でした。
「安心できる状況じゃないでしょ」と頭を冷やそうとしても、どうしようもなく幸せな気持ちでした。

12月15日、寒い朝。
もう何年も、寒がりのすずには、夜だけ危険を承知で石油ストーブを小さく絞って焚いていました。
人がいない家でストーブを点けるわけにいかないのですが、あまりの寒さと
すずの体力が限界に達しているのはわかっていたので
夜通し焚いていたストーブをそのままにして、仕事に向かいました。

帰宅して、まっすぐすずのところへ。
すずは、トイレの前の冷たいマットの上で足を伸ばして横たわっていました。
「すず、すず!」と抱き上げると、まるで板のよう。
そのまま、どのくらい泣いたかわからないです。
まぁしかし、部屋の外ではその他8匹の猫どもが「ゴハンゴハン!」と騒いでいます。
すずをやわらかい猫ベッドに横たえ、トイレ掃除とゴハンを済ませました。
体調を崩してからはずっと、すずの様子を見に行っては
息をしているかどうか、お腹をじっと見つめる癖がついていたので
夜が深まるにつれ徐々にくぼんでいくすずのお腹は、
何度見てもわずかに上下しているように感じられて仕方がなかったです。

すずは16日に葬儀社へ引き取られて行き、17日に小さくなって帰ってきました。
葬儀社の担当の方もおっしゃっていましたが、身体はしっかりしているものの
頭部だけは目立ってもろくなっており、病気の深刻さをうかがわせました。

風邪ひきだったすずの写真は、あらためて見ると本当に少なくて、
特に毎冬調子を崩すようになった近年の写真は、きわめて少ないです。
もっともっと、いろんな表情を残したかった。
また、難しかったかもしれませんが、幼い頃から薬がなかなか効かず
いつも呼吸がつらそうだった風邪を、すっきりと治してあげたかったです。

すず、また帰ってきたらきっと。
ユキ姐さんもシマ坊もオボロもアンジーも、みんな待っているから。
どうかまた、あったまって行っておくれ。


すずが我が家にやってきたいきさつは、風邪っぴき猫のカテゴリを。
その後は、猫話のカテゴリに書いています。



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by K318Ci | 2017-01-02 02:16 | 猫話
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