人がまもる猫たち
うちにいる猫どものうち3匹は、代々人が守ってきた猫種になります。
ラグドールと、ターキッシュアンゴラです。
いずれも「この猫種がほしい」と思って求めたものではなく
猫が家にやってきてから、調べたりしました(^^;)。
以下は覚え書きです。どこかに間違いもあるかもなので
興味を持たれた方は、いろいろ調べてみてください。

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a0067056_2591211.jpgラグドールは1960年代にカリフォルニアのアン・ベイカーがお隣の飼い猫ジョセフィンが生んだ子猫に注目し、ジョセフィンの子どもを増やしたのがはじまりと言われています。
ラグドールの歴史は浅いからか、ベイカーさんと周囲の人々がラグドールの‘主権’を争って、すったらもんだら…というエピソードが残っています。どうも、もっぱらこの本が情報元になっているようです。
すったもんだの挙句、ラグドールはベイカーさんの手を離れ、ポイントカラーの猫として公認されました。日本でも人気が高まり、多くの人がショーに出し、繁殖をしています。ベイカーさんが作り出したオリジナルのラグドールは、現在はラガマフィンという猫種として公認されています。正式な血統のラガマフィンは、日本ではほとんど見かけることがありませんが、こちらも日本人好みの猫ではないかな~、と想像します。

多くの人は、飼い猫に従順さ、穏やかさ、人懐こさを求めるでしょうし、ラグドールはおそらく、そういった人々の希望を完璧に満たす猫だと思います。
とにかく気立てがよくて、かわいくて、いじらしい、天使のような猫です。
ラグドールの写真はこちらから。TICAの写真は小さいなぁ。


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a0067056_25222100.jpgターキッシュアンゴラは、トルコのアンカラ地方を発祥とする自然発生種で、トルコではAnkara Kedisi(アンカラ猫)と呼ばれている、らしいです。
1900年代初頭から、アンカラ動物園で厳重に保護・計画的に繁殖されており、現在もトルコ政府が国外持出しを禁止しています。
いま、トルコ以外の国で繁殖されているターキッシュアンゴラは、1962年以降トルコ政府の承認を得てアメリカに輸出された数頭と、ヨーロッパに輸出された数頭が祖先となっているそうです。
(よく猫の図鑑などではペルシャ、サイアミーズの血も入れて云々と書かれており、実際そうしたアンゴラもいるようですが、アンカラ動物園の猫だけを起源とするアンゴラとは区別されているとか)。
アンカラ動物園のターキッシュアンゴラは、ほとんど白猫で、青目やオッドアイの子が多いようです。これは宗教的な理由があるそうです。
アメリカのターキッシュアンゴラの写真はこちらから。

アンカラ動物園のターキッシュアンゴラ。写真はこちらから。


a0067056_241151.gifトルコの猫、というともうひとつ有名なのがターキッシュヴァンです。
日本ではアンゴラ以上に数が少ない猫ですが、なぜかターキッシュアンゴラよりも知名度が高い。どうやら村上春樹氏の著作がきっかけで‘トルコの泳ぐ猫’として有名になったようです。
ターキッシュヴァンの写真はこちらから。

ターキッシュヴァンは、トルコのヴァン湖周辺を発祥とする自然発生種で、Van Kedisi(ヴァン猫)と呼ばれている、らしいです。トルコでは現在ヴァンのユズンジュ・ユル大学(Yujuncu Yil University、YYU)のVAN Kedi Evi(ヴァン猫の家)で保護・繁殖されているそうです。が、予算が少なくて大変だそうです。
ちなみに最近では、アンカラ動物園でもヴァン猫の保護がはじまったとか。



▲トルコ VAN Kedi Evi(ヴァン猫の家)のVan Kedisi(ヴァン猫)。
みょ~なBGMが流れます(笑)。

上の動画はそのユズンジュ・ユル大学のターキッシュヴァン…らしいのですが、バンパターン(赤トラのぶち)がありません。Van Kedisiには白のほかに赤トラのぶちを持ったものも多く、ヨーロッパに渡った最初のVan Kedisiがそうした猫であったことから、海外でのターキッシュヴァンの特徴として定着したもののようです()。

トルコでは、Ankara Kedisi=ターキッシュアンゴラもVan Kedisi=ターキッシュヴァンも、全身が白く、オッドアイであればなお好ましいとされているようです。いずれも宗教的な理由があり、日本で言うところの「神の使い」のような見方をされているのではないかと思います。
白いVan Kedisiの写真はこちらから。


トルコではVan Kedisi、Ankara Kedisiはとてもよく似た猫のようですが、種としてのルーツが同じなのか違うのかは、諸説あるようですがハッキリしませんでした。英語読めないし(汗)。Van Kedisiの方は、ヴァン地方に紀元前から存在していたという調査記録があるそうですが、Ankara Kedisiについては資料が見つかりません。アンカラとヴァン地方はけっこう離れているので、別の種なのかも知れないです。(地図は右クリで拡大もする)。
ただ、Van Kedisiの方は「別の立場から」民族を象徴する動物として特別に尊重されていることが、調べていてなんとなく伝わってきました。
これには、周辺民族との問題を抱えるトルコのお国事情が関係しているようです。Ankara KedisiとVan Kedisiは、民族的な感情によって‘区別’されているのかも知れません(どっちなんでしょ?)。

トルコ国外に出た、もともとは極めて似通っていたターキッシュアンゴラとターキッシュヴァンは、それぞれのブリーダーの手によって、まったく違った特徴を持つ猫に変化していったようです。

トルコ国外で白いVan Kedisiが途絶え、バンパターンを持つ猫だけがターキッシュヴァンとして残されたのは、遺伝性の聴力障害が理由のひとつではないかと思われます。カラーの入った猫=ターキッシュヴァンでは、青目であっても聴力障害はありません。
ターキッシュアンゴラは、トルコ以外でも白+青目、または白+オッドアイの人気が高いです。トルコ国外のアンゴラに聴力障害が出るのかどうかは知りません。ただし耳が聞こえない猫はショーでは認められないため、問題のない猫が繁殖に使われていると信じています。
一般的には幼少時にキトンキャップが出ていると、障害の遺伝子を持っていないとされているようですが、最近では猫にもBAER TEST=聴性脳幹反応検査が可能になったそうなので、将来的にはすべての猫から遺伝性の聴覚障害が完全に排除されることを望みます。


ターキッシュアンゴラは、写真では貧毛のノルウェージャンか
チビのメインクーンか、くらいに見えてしまうかも知れませんが、
機会があればぜひ実物を見てください。独特の優雅さを持つ猫です。
性格は、以前お話させていただいたカールアップカフェの
オーナーさんいわく
「日本の猫は昔から接していて、性格がわかっているし
どんなことをしたらどう応えてくれるか読めるんだけど、
ターキッシュアンゴラは、全然わけわかんない(笑)」。
なのです。うーん確かに(笑)。
不思議にマイペースで自由を好むところはありますが、
長い長い間人に育てられてきたからか
人には従順でとても愛情深い、魅力的な猫だと思います。

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上記までの画像、リンクは失礼ながら無断でいただいております。
ターキッシュヴァンについては、日本ではなかなか見つからない
貴重な資料を公開、リンクの許可をくださった
The どんぢゃかチ~ム ズッコのマミィさんに
心より感謝申し上げまする。翻訳された方もすごい!
しかし、ヌシがきちんと理解できているか自信ないっ(とほほ)。
さらに詳しいことは2010-04-07、2010-04-08、2010-04-09
トピックが必見ですが、ほかにも全編、珍しいターキッシュヴァンと
イタリア猫のゴマチンが登場。超・超超キュートです!

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ラグドールに比べてトルコ猫の話がずいぶん長く
(そして締まりなく ^^;)なってしまった。。。
余談ですがいま日本でターキッシュヴァンの子猫が生まれていてオーナーさん募集中なんだよ。
by K318Ci | 2010-04-11 02:04 | 猫話
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